日本帰国、休みが終わり羽田からパリへ(2022年5月31日のこと)

5月初旬、フランスから日本に入るのはとってもややこしかったけれど、日本からフランスに戻る際には、コロナ関連で特にすることはありませんでした。JALのチェックインカウンターでワクチン証明を見せて下さいと言われたけれど、それはたぶん彼らのマニュアルがアップデートされていなかったからだろうと思う。フランスはもうワクチン接種していようがいまいが、少なくとも日本から入国する際には規制はありません。

通常の出発時間よりも2時間ほど早い朝8時30分発。雨でなんとなく寂しい羽田国際空港。停泊中の飛行機の数は少ない、そしてJALとANAしか見えない。外国からの観光客を受け入れていないこの時の日本の状況では、外国の航空会社では十分な集客ができないだろうから、キャンセル便が多いのだろう。

羽田からパリへは、往路とは違う航路で北回り。ユーラシア大陸とアメリカ大陸の間、ベーリング海峡を抜け、グリーンランド、アイスランド上空を通って南下しながらパリに到着するコース。飛行時間16時間ということになっていたけれど、機内に入ると「今日は14時間くらいです」と言われた。短いのなら歓迎。たぶん、初試みの航路で経験数が少なく、フライト時間の平均値が出ていなくて、最大時間を表示しているのかな。この便は、行きより少しだけ乗客が多く(といっても、半分には達してなかったのような)、フランスからなら、日本入国後の検査がなくなることになっていたから、出張でフランスに行くような人たちが少々いたようでした。

機内のフライトマップから

そして、本当に14時間のフライトでした。またもや一睡もしなかったけれど、さして長いと感じることなく到着しました。フランスに入ると、いつものやる気ない感じの空港職員。あーフランスに戻ってきたと思う瞬間です。もちろんワクチン証明提示などは求められないし、荷物の検査などハナっからする気はなくて、完全スルーでした。そしてほとんど誰もマスクしてない!いや、空港内はまだ日本人はみんなマスクをしているし、タクシーの運転手さん、一人くらいマスクの人を見たかもしれない。でも一旦空港から出ると、もうマスクなんて完全に過去のハナシになっていて、全員いつでもどこでもマスクの国から来ると、ちょっとびっくりする光景でした。

日本帰国、羽田に到着(日本時間2022年5月7日夕方のこと)

羽田空港には定刻に到着。さすがJALの本拠地、着陸してほどなく降機ポイントにたどり着いた。飛行機から降りるとすぐに、「こちらでーす」と案内される。それは、通常の出口とは反対方向で、どんどんどんどん歩いて歩いて、またもやターミナルの端っこの端っこあたりに来た。そこには数人のスタッフで形成された島が点々とあり、そこここを通りながら、色んな項目が次々とチェックされていく。これが終わったら、次はあそこにどうぞ、それが終わったらこっち、あっちに行って下さいとまた少し歩いて別の場所へ、、、という感じ。ほとんど待ち時間はなく、とにかくキビキビコトは進む。こんなことはフランス人には絶対に出来ないだろう。さすが日本と感心するばかり。

出発前、3月に日本にアメリカから帰国した人が書かれたものをネット上で読んだのだけれど、その人は、推奨アプリを使って、事前に情報入力をしているのに、その意味が全くなく、結局その場で紙の書類を見せたり再度記入したりが必要で、デジタル化できておらず、出国までに3時間以上かかった、と言っていた。それで、そんなもんなのかもしれないと覚悟していたのに、あんなにスムーズに行ったので、それはうれしい誤算だった。この数カ月の間に、色んなことをKAIZENしたのかもしれない。

そして最後、唾液検査にたどり着く。それが終わると結果が出るまで待機。20分くらいで結果が出て、陰性ならばこちら側へどうぞ、ということで通常の入国審査に進める。

日本人の入国審査は、完全に自動化されていた。テレビモニター状のものの前に立つと自動で顔写真が撮られ、同時にスキャンするパスポートと認証作業が行われるようになっているようだ。承認されると、電車の改札みたいなのが開いて外に出られるという仕組み。飛行機を降りてからここまで、だいたい1時間半くらいだった。

この日は、どうなることか予想がつかなかったし、検査結果が陽性だったりするとまた予定も変わるしで、まずは羽田空港のホテルに一泊することにしていたので、国際線出発ロビーに向かうと、パリの空港どころではなく閑散としていました。こんな空港にちょっぴりびっくりしながらも、ここまで来れば大丈夫と、もうなんとも解放された気分でした。

ただ、写真を撮ったこの時、夕方6時ごろ、これから出発する便がなかったらしく、こんなことになっていましたが、ゴールデンウィーク中でかなり賑わっていた第二ターミナルでご飯を食べて帰って来てみると、ハワイ出発便があって、ほんのちょっとだけ賑わっていました。

日本帰国、パリ出発から羽田到着まで

色々ややこしいことはありましたが、4年ぶりの帰国を無事果たすことができました。1ヶ月前には、出発前のPCR検査に加えて、到着の際にもPCR検査を課していたけれど(フランスから日本へ入国する場合)、到着時の検査については、ついこの間から必要ではなくなりましたので、この情報はすっかり過去のものです。

時は5月はじめ。日本出発72時間前のPCR検査は二人とも陰性でした。それから、事前にインストールしていた日本政府推奨の検疫アプリに、個人情報、検査結果やワクチン接種情報などを入力していきます。入力情報はどこかでチェックが行われているらしく、しばらくすると内容が承認されたかどうかがわかり、それに伴ってそのアプリの背景色が、赤から黄色、そして全ての書類がアップロードされて承認されると緑に変わるという仕組みでした。こんな感じ。

PCR検査結果がスマホに送られて来てから、また検査したところに日本用の検査結果フォーマットを持って行き、検査内容等を記入してもらわなければならないという、めんどうなことがあったのだけれど(なぜならここはフランス、そういうことにめっぽう弱く、スムーズに行かない可能性大)、そしてちょっぴりハプニングもあったけれど、出発の前日、なんとか二人ともアプリが緑になってホッとしたのでした。

出発の日のシャルルドゴール空港は、思ったより人がいたけれど、出国してしまうと、閑散としていて、ずらりと並ぶブランドのお店にも誰もいない。あるところでは、店員二人がお店の外の人に話しかけているのかというほどの大声で、盛り上がって話をしていて、人が近づいても無視してしゃべり続けていました。さすがフランス。

右側が搭乗時間間近のJAL東京行き搭乗口付近、人があふれていない。

普通パリからのJAL便は、エアフランスなどと同じ第二ターミナルを使っていて、今回もそうだったのですが、こんなに空いているのに、搭乗口は歩いて歩いてやっと到達する第二ターミナルの一番端っこ、そしてそこからバスに乗っての搭乗。チェックインの時に、遠いので少し早めに来てくださいと言われたけれど、確かに遠かった。どこまで連れて行かれるのか?と思ったら、第一ターミナルのこれまた端っこも端っこ。そんなところに私たちの飛行機は駐機していて、タラップを登っての搭乗でした。

私が下調べしたところでは、JALはすでに南回りで東京便を飛んでいると思ったのだけれど、客室乗務員の方によると、「今日が初めての南回りのフライトなんですよー」。そして飛行時間14時間と書かれているけれど、今日は12時間半から13時間です、とのこと。この日、飛行機はほぼ1時間ほど遅れて動き出したのだけれど、定刻の午後4時に羽田に到着したので、飛行時間は13時間ほどだったようです。

南回りなので、パリからフランスを南下して、アルプス上空を通ってギリシャあたりに向かうのかと思いきや、東にまっすぐ、ドイツ方面に向かい、そこから斜め右(南)に下がって行き、トルコ、カスピ海上空を飛んだようです(この辺はよく見ていなかった)。その後は地図上の地名が知らないところだらけなので、よくわからなかったけれど、途中カブール(アフガニスタン)、ゴビ砂漠という名前を認識。それから中国大陸を駆け抜けたはずで(地名はさっぱりわからない)、するといつのまにか海上に出ていて、韓国を横断、あっという間に西日本の上空、そして東京へというルートでした。フライトは、12時間も13時間もにたようなもの。個人的には、一睡もしなかったけれど、特に長かったと感じることもなく到着しました。飛行機は、断然空席の方が多い状況、私が見た感じ、30%くらいの乗客率ではなかったかと思います。航空会社も大変なことと思います。

たぶん、今回のこの大変な時期を乗り越えるための経費削減かと思うけれど、JALの機内エンターテイメント(映画やドラマなど)がダメダメでした。ここ10年以上日本帰国にはJALを使っていて、長いフライトの間、映画よりも、日本の連続ドラマなんかを一気に観たりするのが楽しみなんですが、そんなの一切なし。映画の選択肢もあまりなくて、それはそれはとっても残念でした。

久しぶりに日本に帰れるか?のつづきのつづき

下書きをして放っている間に状況が変わり、また書き直して放置している間にずいぶん時間がたってしまいました。

フランス国籍のギーちゃん、ビザ申請予約日にパリの日本大使館にて申請書類を提出し、その場で3日後以降に取りに来てください(予約は不要)と、引換券を出してくれ、再度、大使館まで出向く必要はあったものの、晴れてビザのおりたパスポートを回収して来ました。まずは第一関門突破!このビザを受け取って数日後、日本大使館から在留邦人へ送られる一斉メールで、ビザを申請する際の書類を簡素化するとのことで、申請書類として必要とされていたフランスでの在職証明書、所得証明、銀行口座明細書などという、提出する意味がわからなかったものが削除されていました。

フライトについては、毎日JALのサイトを見て確認するも、5月7日までのフライトの予定しか発表されておらず、基本的にロンドンとヘルシンキ経由しか日本行きのフライトはない。ただ、なぜか5月4日だけはパリ便があることになっていた。今後のスケジュールがどんなものなのか、ちょっと聞いてみようとコールセンターに電話しても、混み合っていて順番が回ってこない。ある土曜日に1時間15分ほどねばったのだけれど、全然ダメでした。(コロナ禍で、人員を削減し、営業時間も短縮している様子)それで、パリのJAL支店に直接電話してみた。すると、すぐに人が出て来たので、逆にびっくりしてしまったけれど、結局それほど詳しい情報を得ることは出来ませんでした。ただ、欠航によってルート変更になる場合、それに応じて変更便の連絡が必ずあること(まあ当たり前)、日程変更はない、私たちの出発日からすると近々に連絡があるはず、とのことでした。

そんな中、ロシア上空を避ける飛行ルートについての記事を見つけた飛行専門サイトらしきところで、新情報を発見!なんと、JALもヨーロッパから日本へは、北回り(アンカレッジあたりを通って日本に入るルート)でなく(ANAはこのルートを通っているようだ)、南側を通るルートに変更したらしい。これだと飛行時間が16時間から14時間くらいに短縮されるとのこと。そして、日本からヨーロッパへは、これまでの北回りを続ける。つまり行きと帰りで、ほぼ世界を一周することになる。

この記事を読んだ矢先、ご予約内容変更のお知らせ、というメールがJALから送られてきました。ロンドンあるいはヘルシンキ経由になるだろうと、パリからそれぞれの空港への便を調べていたところだったが、なんとパリからの直行便のまま。やったー!ただし、2日も前倒し。日曜出発の予定が、前々日の金曜日発。金曜日は休みを取っていなかったのだけれど、パリ発の便が毎日あるわけではないこの状況下、これを逃す手はないと、この変更を承認して、休みは1日追加することにしました。その後、JALのサイト上でも新しいスケジュールがやっと表示され、前月までの、パリからの便はほとんど欠航という状況から、直行便のある日がかなり追加されています。

これでやっと出発日と時間がはっきりして、コロナウィルスPCR検査の日程が決められる。普通の状況でなら、少々出発日や時間が変わってもどうってことはないのです。やきもきしていたのは、出発時間の72時間前から出発前までに検査しないといけないから、そしていつものことながら、検査方法や結果表示に追加情報を求める日本のせいで、どこでもかしこでも、検査が出来るわけじゃない。そしてここはフランス、検査機関の時間帯に多くの選択肢がない。例えば、ベルサイユでは、この日本が求める検査結果を出してくれると確認できている検査機関は一軒しかない。検査が予約できるところで、予約も取れた(といっても、平日午後2時すぎとか。選択肢などないも同然で、こちらがなんとか合わせるというのが通常)。そして、この結果が陰性でないと飛行機には乗れないので、まだ100%日本に帰れると決まったわけではない。。。

ムードンという高台の街からパリをのぞむ。エッフェル塔、その向こうにはモンマルトルのサクレクール寺院も見える。(すでに数週間前の写真。今はもっと緑が多いと思う。)

お気に入りになりつつあるFINEでミニ版お菓子

このあいだから、何かと言えば、このFINEというお店でお菓子を買って来ます。

1人用パリブレスト。6人用のこれに比べると、粉砂糖がほとんどかかっていなくて、それが邪魔にならずよかった。ただ当たり前だけど小さい。甘さ控えめ。薄いタルト生地の上にのせられたリング状のシューの中にクリーム、真ん中にはノワゼットのプラリネ。そしてノワゼット入りのムース状のクリームが上にのっかる。重そうだけれど、それほどでもないので、半分ずつにして食べると、もうちょっと欲しいなぁと思うほど。でも、多分一人でひとつ食べると、ちょっと食べすぎたかな?と思うに違いない。飾りは、ノワゼットの皮。

もうひとつは、フランスの家庭菓子あるいはビストロの定番のデザート(だった)タルトタタン。見かけは全然違うけれど、タルトタタンの要素は全部取り入れられ、別解釈にしたもの。こういうのをフランス語で、Revisiterという。「別解釈」はReinterpretationだけれど、このRevisiterをよく聞く。定番の家庭料理、レストランメニューの主要素は保ちながら、組み立て、見かけ、盛り付けなどを変えて、まるで別料理に変身させてしまうことを言います。レストランのメニューにそのまま書いてあることもあれば、料理を説明してくれる時に使われたりもします。これなどは、まさにタルトタタンリヴィジテ(Revisite)。

これまたうすーく、でもこんがりとよく焼けた生地の上に、キャラメル色にまでりんごを煮たもの。りんごの形はほぼなくなっているけれど、ピュレでもなく、コンポートでもなく、柔らかいりんごの歯ごたえがかすかに残っている。真ん中にキャラメル味のクリームとムースの間くらいのものがのり、まわりの白いのはちょっとかための生クリーム。タルトタタンにはホイップクリームよりも、このかたいクリームがそのまま付け合わせられることが多いから、その代わりなのだろうと思う。全てにうっすらとジュレがかかっていて、繊細なパーツをカバーするのとツヤ出しの役割をしている。これでもかというくらい薄いのと、味はついてないので、食感や味覚を損なうことなし。こんなのはペロリと食べられてしまいます。それにしても、これを組み立てるの(これだけじゃないけど)、相当神経を使うだろうなぁと思う、でも楽しそう。

久しぶりに日本に帰れるか?のつづき

前回、パリ東京のJAL便は欠航、ヨーロッパから東京へは、JALの場合、ロンドン発のみになっていると書いたのだけど、昨日JALのサイトを確認すると、ロンドンー羽田便に加え、ヘルシンキ便が追加されていたけれど、パリ便は依然欠航のまま。ロンドンあるいはヘルシンキからだいたい16時間の飛行時間。それに、パリからそれぞれの都市までの飛行時間や待ち時間を入れると、最短で18時間、まあ20時間はかかるということになる。しかし、この状況なので、フライトがあるだけいいと思うしかないか?

一方、コロナの入国規制について。フランスのコロナ感染者数はまたもや増加傾向だけれど、今のところフランスからの入国に対しての変更はなく、指定場所での待機はなくなったまま。これは、このまま5月までもってほしい。

ところで、日本は未だに外国人旅行者の入国は禁止している。ただし、日本人の配偶者、あるいは日本在住の外国人の家族などは、「特段の事情」があるとして入国が認められるのだけれど、滞在期間が長期であれ短期であれ、ビザが必要で、フランス国籍者を日本に一緒に連れて行くためには、ビザ申請のためにこれだけの書類を用意しなければならない。

指定の申請書、写真、有効なパスポート、出生証明、と、このへんまでは普通。それに加えて、在職証明書、源泉徴収票(みたいなもの、つまり所得税の支払いを証明するもの)、近々3ヶ月分の銀行口座明細書と、まるで、私の滞在許可証用の提出書類のような感じ。つまり無職だったり、失業中だったり、銀行口座を持っていなかったりすると、ビザの申請さえ出来ないといういうことか?

さらに、日本からの書類も必要で、招へい理由書、招へいする人の住民票(私の場合は両親の住民票)と私の戸籍謄本(抄本だと思っていたら、謄本と書いてあるけど、もうこれはいいことにしてもらおう)。

この日本からの書類というのがややこしい。役所のサイトから申請して送ってもらう、なんてことができないので、両親にわざわざ役所まで行ってもらって、書類を申請してもらった。3月の初め、両親が書類を取りに行き、その足で、書類を郵送しようとした際、郵便局の窓口で、フランスまでの航空便は止まっているので、船便しかありません、と言われたらしい。それで、言われた通りに船便で送ってしまったお父さん。1ヶ月かかるか3ヶ月かかるかわかりません、とのこと。えーそんな冗談みたいな話があるんだろうかと、日本郵便のサイトを調べると、その時点で、イギリス、フランス、ドイツへの航空郵便が止まっている旨の案内が小さくあった。どうしてこの3国だけなのか腑に落ちなかったけれど、そんなことを考えている暇はない。船便で送った書類を待っているわけにもいかないし、郵便以外のUPSとかFedexとかには特にフランスまでの送付が停まっているという記述はなかったので、再度書類を取りに行ってもらい、今度はそれを弟のところに送り、彼が万が一の場合に備えて書類をスキャンし、原本はUPSで送ってもらった。

この書類は無事に手元に届き、書類提出日(予約制)を待つのみになってはいるけれど、なんともややこしい。「特段の事情」があるのだから、どんなに大変でもがんばるでしょう?ということか、あるいは「特段の事情」のない人までがどんどん申請をしないように、わざとややこしくしているか?なのだろう。しかし、ここまでやって、もしやビザ申請が拒否されたりしたら目も当てられない。

ところで、数日前に、定期購読している「暮らしの手帖」が郵送で送られて来た。発売日が3月25日とあるのに、もう送られて来たってことはどういうこと?どうがんばっても、船便では一週間足らずで届くはずがない。再度日本郵便のサイトを見ると、運送の目処がついたとのことで、航空便が復活しておりました。いろいろ調べてみてわかったのは、JALのヨーロッパへの貨物便は、シアトル経由の成田ーパリ便が飛んでいて、それは21時間くらいかかるらしい。人はパリから運ばないけど貨物は運ぶんだ、、、と思った次第。

ノワゼット(ヘーゼルナッツ)の小さいお菓子

この冬はノワゼット(ヘーゼルナッツ)そのものをよく食べました。これまで、おつまみ用のナッツはアーモンドとカシューナッツの2種類が定番だったのですが、ノワゼットとクランベリーのコンビがとても美味しいということを発見して、それの方が定番になりつつあります。ノワゼットは殻から外してあるだけの生のものを量り売りで買って、自分でローストしています。

このあいだ、殻付きのノワゼットが1kg売っていたので買ってみました。これを生のまま食べても美味しいという人もいるけれど、私はローストしないと食べられない。割って出して、ローストして、皮をむいて、やっと食べられます。

真ん中が殻から出したところ。右は150度のオーブンで25分焼いたもの。

このあいだ、甘いものが食べたかったのと、ずっと前に買ったミニミニのカヌレ型(といってもシリコン)を使ってみたかったので、ノワゼットを使ったものすごく簡単なお菓子を焼いてみました。ノワゼット100g、市販の粉じゃなくて、自分でローストしたのをミキサーで粉状にしました。少しだけ別にとっておいて包丁で荒く砕いておきました。焼いた後にチョコレートを溶かしてかけたかったので、砂糖は70gくらい入れるところを40gほど。卵2個。溶かしバター35g。レモンの皮を擦ったものを入れたかったのに忘れていました。

作り方も簡単。全卵2個に砂糖を入れて泡立てる。スタンドミキサーがあればなんてことはないけれど、ハンドミキサーしかないので、10分ほど手が離せないのがちょっぴり難。ハンドミキサーを鍋に固定してみたけれど、振動でどうしてもちょっとずつ動いてずれていくのだけど、ちょっと大丈夫かな?と目を離した時に、ボウルごと倒れてしまいそうになったので、その後はしっかり手で持って泡だてました。2倍くらいのボリュームになったら、溶かしバターを入れてナッツを入れて混ぜたら終わり。170度のオーブンで10分くらいで焼き上がり。

荒く刻んだナッツを溶かしたチョコに混ぜて上からかける予定だったのですが。。。レシピにあった香りのないオイル大さじ一杯がなく、固い生クリームをティースプーン一杯入れてみたら最後、チョコが固まって、液体状でなくなってしまった。それで、しょうがない、チョコは底に塗りつけることにして、そこにナッツを押し付けた。

それでもまだチョコが残っていたので、丸めて(手で丸められるくらいの硬さになってしまっていた)上にのせ、半分にはさらにナッツを、もう半分にはその辺に残っていたクランベリーをのせました。あれば、生のフランボワーズなんかがいいかもしれない。

いつかレストランで、最後のコーヒーのお供に、スプーンの上にのって出てきたミニカヌレがとっても美味しくて、それを作りたくて買った型でした。写真のお皿の底部分は15cmほどなので、そこに4つ並ぶということは、ひとつ4cm幅ってところで、指でつまんで一口で食べるサイズです。

このあいだのお店で、今度はパリ・ブレスト

姪のところに遊びに行くというので、この間ミルフィーユを買ったFINEというお店で、今度は6人用のパリ・ブレスト(どんなお菓子かはこちらを参考に)を購入。前回に続いて素晴らしいたたずまい。さすがにきっちり作ってある。

お菓子を入れる箱もうまくできていて、テープなどなしできっちり閉まるようになっている。お菓子は箱の底面に直接は置かれいるのではなく、かなり厚いもう一枚の白い紙にのせてある。もしかすると上面は滑らないような素材でもあるのか、しっかり固定されていた。フタを開けると、箱の手前の辺が前にたおれて、この紙をスライドして引き出せるようになっている。このおかげで、食べる前に開けて写真を撮ったりもできる。でもここら辺まではもうすでにかなりスタンダードになっているけれど、この厚紙がみそ。箱と同じ素材の紙ではなく、お皿くらいかなりしっかりしていて、引き出す際のスライドはなめらか。お菓子を移動させようと不要に触ってしまって崩れたり、ってことがない。それを手にとってさらに移動させるのも簡単だし、その上で直接切り分け、残りはまた箱にしまっておける。箱の色もかわいいし、なかなかのパッケージング。丁寧に作っていればこそ、こういうところにも気をかけるべきだけれど、その辺が抜けていることが結構あるのがフランスってとこ。

このあいだのミルフィーユに比べると、もうちょっと複雑な作業を要するであろうお菓子。食べる前の切り口のわかる写真がないのが残念だけれど、中にはたっぷりプラリネ味のカスタードクリームと、プラリネ自体も入っている。上のクリームは、ヘーゼルナッツとプラリネ入り(たぶん)の生クリーム、その上にザクザクのヘーゼルナッツがたっぷり。写真を見ると外れた皮も混じってるけど。

お味は、とっても美味しかったけれど、私にはシューにかかっている粉糖が余計だった。これにもちょっとしたアクセント(ちょっと酸っぱいものなど)があるとよかったなとも思うけれど、それはもう完全に好みの問題でしょう。

6人用のこのお菓子、4人でほぼ完食しそうな勢いでした。でも日本なら8つ、なんなら10人で分けても十分ってところだと思う。

はちみつじゃないよ

Miel(ミエル)というのは、フランス語ではちみつのことです。

透明でサラサラなはちみつだけでなく、ぽってりした、透明でない種類のはちみつもたくさんあって、まるでそういうタイプのはちみつみたいですが、これは味噌です。KYOさんのところで教えてもらった「一晩発酵みそ」というものを作ってみました。

普段のパンはもとより、クロワッサンを作ってみたりするくせに、みそは作ったことがありませんでした。かなりハードルが高く、誰かに習わないことには出来ないだろうと勝手に思っていたのですが、KYOさんの記事を読んで、これなら出来るかも?と思ったのでした。なにより1年とか待たずにすぐに食べれるというのが魅力。

早速、フランスでオーガニックの麹やお味噌を手作り販売しているお店のサイトを見てみると、みそ作りキットが売り切れていなかった!実は以前にも買ってみようと思ったことがあるのですが、思いついた時には、いつも販売していない状態だったのです。味噌は寒い時に仕込むということで、それ以外の季節に買おうとしていたから、売ってなかったってことか、と今回腑に落ちました。

大豆1kgと米麹1kgとゲランドの塩300gのセット。しめて55.9ユーロ。こちらで日本製のちょっといい輸入のお味噌が15ユーロ弱くらいなので、それが3つは買える。毎日お味噌を消費しているわけではないので、買ったほうがずっと安いに違いないけれど、まあ自分で作ることに意義があるので、あまり気にしないことにした。

注文してしばらくして届いたのが2月中旬だったか。そこからそのまま戸棚に入れっぱなしになっていました。先週、このままだと忘れて夏になってしまったら困ると思い立ち、一晩みそ作りを決行しました。(あとで、よく見てみると麹は冷蔵だったのですが、常温で二週間も保存してしまった。)

土曜日の夜に大豆を水に浸し、翌日煮る。とりあえず半分量を煮ようかと思ったものの、作業は同じなんだから全部煮てしまえと、1kg全部水につけたら、相当な量で、鍋ひとつでは間に合わず、二つ目が必要でした。味噌作り1回分とちょっと食べる分の大豆をのぞいて、あとは全部ジップロックに詰めて冷凍。

翌日、自宅で仕事だったので、朝計量をしておいて、お昼すぎに作業をしました。作業は簡単。麹と塩をミキサーで撹拌してボウルに入れる。その後、温めた大豆をミキサーで潰す。少し待って温度が下がったら、麹と塩の中に入れ、煮汁をちょっとずつ入れて手で混ぜる。それを、容器に詰めて、60度で6時間から8時間保温する。量がよく分からないまま、色々なレシピを見て、とりあえず米麹200g、煮大豆(煮汁なし)230g、塩40g弱、大豆の煮汁少々、という感じで。

保温は炊飯器でやるレシピがあちこちにありましたが、炊飯器はないし、ヨーグルトメーカーみたいなもんもないので、オーブンでやることにしました。保温性をより高めるために、ストウブ鍋の中に入れようと思っていたのだけれど、予定していた硬くて分厚いプラスチック製の容器だと高さがありすぎて、鍋の蓋がしまらない。それでと探し出したのが、アルザスで買った小さめのテリーヌ型。もしかすると使うのは2回目かもしれない。これに麹と大豆の混ぜ物を詰め、蓋をせず、蒸し布をかぶせ、鍋の蓋をずらしてしめ、60度のオーブンへ。温度を確認するため度々オーブンを開けていたので、60度というより50度くらいだったと思う。3時くらいにオーブンに入れて夜8時くらいまでこの温度でオーブンをまわし、その後はスイッチを切ってそのまま一晩置きました。

翌日、あけてみたところ。色はほんのちょっとだけ濃くなっていて、ひび割れが出来ていて、やっぱり乾燥しているからカサカサになってしまったか?と思ったけれど、混ぜてみると味噌っぽい。

それで、ぎゅうぎゅう詰めたら、このはちみつの容器にちょうどぴったり入ったというわけでした。たぶん500gのはちみつ用の容器なんだろうと思う。

週末に大豆を煮てから、その大豆を煮汁と一緒にミキサーで混ぜて、ポタージュみたいなスープにしたりしていたのですが(これがすごく美味しい)、味噌ができたので、その日のお昼に、大豆の煮汁にお味噌を入れて、豆もそのままひとつかみ入れるというお味噌汁にしたら、もうとっーても美味しいスープになっていました。お味噌汁というより、甘酒みたいな香りのする白みそ仕立てのスープという感じ。ものすごく温まるし、いい感じ。出汁も何もないのに、こんなに美味しいものになるというのは、どういうことなんでしょう?

たぶん発酵はそれほど進んでいないと思われ、発酵独特の香りはあまりしない。私の天然酵母のパンの方が味噌らしい香りがするくらい。ただ米麹のすごくいい香りがする。と言っても、これまで麹の香りなんて気にとめたことはなかったし、甘酒だって好きじゃないんだけれど、麹の香りというのが、ここフランスあたりには存在していない、日本にしかない色々な香りが詰まっているからではないか?と思ったりしました。でも私が買った麹は、フランス産のお米で作った麹ですけどね。

久しぶりに日本に帰れるか?

フランスでは、オミクロンが下火になりつつあったし、日本政府も日本への入国制限の緩和を考えていると言い出したし、少し遅れているものの、日本のコロナもそろそろ下火になるはずだと見込んで、2月中旬、5月に帰国すべく、パリ羽田の往復航空券を予約した。

航空券を予約した時点では、フランスから日本に入国する際、指定された場所で6日間の待機、その後8日間の自主待機、その14日間、公共交通機関の使用が禁止だった。

それが、まず指定場所での待機が6日間から3日間に緩和。その後、3回のワクチン接種を済ませている場合は、指定場所での待機は免除となり、到着24時間以内に限って、公共交通機関の使用が可能になった。これで、いつものようにパリー羽田ー広島と移動し、実家に帰って、そこで指定の待機期間を過ごすことができる。ただし、航空券予約の際には、まだこの24時間以内の公共交通機関使用という特別措置はなかったため、広島まで一貫してチケットを買うことができなかった。公共交通機関を使わず、どうしても地方に移動したい場合、レンタカーかハイヤーで東京から広島まで行くしかなかったことを思えば、羽田ー広島間のチケットを別に購入するくらい、なんてことはないのだけれど、ダメモトでJALに問い合わせてみたところ、羽田広島間を追加できるとのこと。やったー、やっぱり聞いてみるものだ。ちなみに東京から広島までハイヤーを手配した場合の料金は25万円ほど。もちろん片道。

その後、さらに水際対策が緩和され、3回のワクチン接種を終えているなら、入国後の自宅等待機は免除となった。数週間前までの状況からすると、ものすごい変わりよう。5月までこのままの状態でありますように。

コロナはなんとかなりそうだと思った矢先、今度は例の戦争がはじまってしまった。ヨーロッパー日本間の航路ってロシア上空を通るはずだからと、JALのサイトをチェックすると、ウクライナ上空は通らないので大丈夫的なメッセージがあった。ところが、3月3日朝、在フランス日本国大使館からのメールで、

「現在のロシア・ウクライナ情勢に鑑み、日本航空(JAL)及び全日空(ANA)は以下の当地発着便の欠航を発表しました。」

と、3月3日のJAL、パリ発羽田行き、羽田発パリ行き共に欠航という知らせがあった。こんなメールが大使館から来るのは初めてのこと。どうしてこの日だけなのだろう?と思いつつ深く考えていなかったが、これはあまりに直前だったので大使館からメールが来ただけで、その後も欠航なのかもしれないと思いなおした。JALのサイトを再度見てみたら、やっぱり、パリ羽田間は3日以来欠航で、一応8日までの期限つきとなっている。ヨーロッパでは現在ロンドン便だけが飛んでいるようだ。それも、こんな案内が。

「飛行ルートの変更に伴い、出発ならびに到着時間を変更させていただきました。 通常より長時間の飛行となりますが、お客さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます。」

JALのサイトでは詳細はわからなかったけれど、ネットで調べると変更ルートが出てきた。その昔のアラスカ、アンカレッジ経由とほぼ同じ。グリーンランドからアラスカ上空を通って太平洋側から東京にアクセスする。経由地はなく、直行便ではあるけれど、飛行時間が通常11時間から12時間のところ、16時間ほどになる。なんとも日本までの道のりがまた長くなる。

行きか帰りか忘れたけれど、JALの機内、暗い中トイレに行った帰り、シベリア上空にてこんな日の出に出くわした。