夏休み後半アヴェロンAveyron(9)Maison Bras メゾン・ブラ

(もう夏休みもなにも、クリスマスがやってくるというのに。。。)

気になっていたレストランのひとつ。今回の宿泊先を決めて、周りに何があるのかチェックしている時に、このレストランが結構近くだということがわかった。(バカンス先は、たいてい宿泊先ありきで決めるので、周りに何があるかというのは二の次のことが多い。)ちょうど、長かった2回目の外出制限が解除され、飲食店も再開しはじめた頃で、レストランもずいぶんご無沙汰だったので、ちょっと奮発してもいいか、という気分で予約をしてみることにした。ずいぶん先のことだったので、問題なく予約できた。予約には100ユーロの前金が必要。きっと、予約しておいて来ない、なんて人がいるんだろうと思った。

調べてみると、予約日のほぼ3ヶ月前、6月に予約をしていました。有名なレストランだし、シェフでこのレストランを三つ星までにしたお父さんも、それを引き継いだ息子も結構テレビなどで見る機会があるので、相当期待していました。(息子の代になって、ミシュランの星を返上したのだけれど、またいつのまにか星がついていたらしい、ただし一つ減って二つ星。)

滞在していたところから約30km山を登って行ったところにある、ナイフ製造で有名なライヨルの町からさらに山や丘を超えてたどり着いた。丘のてっぺんにあるので、この地方の山々がすっかり見渡せて、景色は素晴らしい。天気が良かったら、もっと素晴らしかったのだろうけど、あいにくこの日は曇りでした。

到着すると、まずは食前酒とおつまみを頂きながら、メニューを決める。メニューは、3種類のみ。言うなれば、スタンダードコース、野菜のみのコース、そしておすすめコースというところか。このレストランのシグナチャーメニューのガルグイユーが絶対に食べたくて、それがあるのは、野菜のみか、おすすめコースのどちらかなので、迷わずおすすめコースを選択。普段は甘い食前酒はとらないのだけれど、香草を使った自家製のお酒があったので(といっても、家庭で作る梅酒とかっていう感じのもの)、それにする。私はニワトコの花のお酒。もちろんおつまみがやってきます。シェフの子供の頃の思い出をもとに、シンプルな卵料理をアレンジしたものとセップ茸のタルト。

コースターかと思って、自ら敷いた布は、手や口を拭うナフキンとして持って来られたものだということが後でわかってちょっぴり恥ずかしい。

写真左の左側のがセップ茸のタルト。小さいけれど食べ応えあり。とても美味しい。右の雑穀入り、ちょっぴりカレーっぽい味のクラッカーは、この卵には重すぎ。もう少し軽くてプレーンな味のものの方がよかったなーと思う。

これらを食べながら、目の前に広がる景色を見ながら、これから供されるお皿の数々を期待しながら、ワインを選択しなくちゃいけません。膨大なリストからどれか一本を、というのもかなり難しいはなし。ここのメニューのレベルに合いそうなものは予算かなりオーバーだし、予算的にお手頃なのは、釣り合わないんじゃなかという気がするし。それで、結局のところグラスでお勧めのものをその都度頂くというパターンにすることにしました。

アペリティフも堪能し、外も薄暗くなって来た頃、食堂の方に案内される。一面ガラス張りで、同じような景色が目の前に広がる。素晴らしい景色を舞台に見立てて、テーブルは2列に配列されている。私たちは後列組。夜で景色はほぼ見えなくなりつつあったので、どっちでもいいようなもんだけれど、それでもどうして私たちは後列なんだろう?と思った。3ヶ月も前に予約したのになーと。まあ、前列にしてください、というお願いはしなかったけど(そんなの知らないもの)。でも前列の人たちを見ていてわかったこと。ほぼ誰もバッグなんて持っていない。つまりみなさんここのホテルに宿泊もする人たちだったよう。確かに、私たちのすぐ後、車でやってきた若いカップルは同じく後列組みでした。

実はここまで書いてから、そのまま放置していました。このまま数年放置しそうなので、一旦ここでこの回は終わりにして、メニュー編は改めて書こうと思います。

7 réflexions au sujet de « 夏休み後半アヴェロンAveyron(9)Maison Bras メゾン・ブラ »

  1. 野外で、こんな素敵な景色の中でお食事!!

    セップ茸というきのこがあるのですね、食べてみたい♪
    キノコ好きにはうらやまし過ぎます。卵も美味しそうですね☆

    料理の組み合わせって大切ですよね。
    この間、自家製のレバーのパテを友達と食べて、それはとても美味しかったのですが、何故か自家製いちじくジャムが添えられていて、、、
    試さなくても「合わない」のが分かり、別々に食べて美味しいのですが、
    いちじくの繊細さがレバーに負けてしまいます苦笑

    お酒との相性も、、、nikonikomaisonさんのようにワインの知識がないとダメですね!!

    確か、、、コースターはビールにしか使わないらしいですね。
    Barカウンターにビールのジョッキ(グラス)を滑らせるためだとか、、、とむかしむかしに何かで読んだ気が笑

    続き楽しみにしております♪

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    • こんにちは、CoccoCanさん。セップ茸というのは、ポルチーニと同じらしいです。生のポルチーニを食べたことがないので、比較ができませんが。乾燥したセップとポルチーニの場合、ポルチーニの方がずっと味が濃いように思うし、イタリアで買えば値段はずっと安いし。秋になると、近所の森などでも採れるらしく、キノコ狩りやりたいんですが、キノコばかりは、ガイド付きで教えてもらってからでないと、ちょっと危険ですからねー。そういいつつ、今年もその機会を逃してしまいました。
      こちらでは、フォアグラによくいちじくを合わせるので、レバーパテといちじくもその流れかもですね?

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      • フォアグラに無花果ですか!!
        鶏のレバーでしたが、いちじくが台無しでした。別々だととても美味しかったです♪

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  2. 素敵な景色を眺めつつのアペリティフ、良いですね〜。今日はどんなのだろうと、メニューを眺めるこの時間が一番ワクワクするかもしれません。
    席の話を見ると、この前の中華の悪夢を思い出しますが(苦笑) とはいえ、宿泊者優先なのは致し方なしかもしれませんね。
    レストランに入る前にウェイティングルームでアペリティフを飲みつつメニューを選ぶというこの方式、個人的に大好きなのですが、なかなか巡り合えません。フランスでは一般的なのでしょうか?
    ちなみに洞爺湖のミシェル・プラスではウェイティング席はあったものの、そのまま自席に案内されてからメニュー見だった気がします。
    書き途中で挫折。。。よーく分かります。私もこの手のレストランメモで途中まで書いて放置している記事がたーくさんあります。書かないと忘れるーと思いつつ、気力が続かず😅
    ワインですが、私も最近はソムリエさんおススメのペアリングばかりです。量が飲めなくなったこともあり、ボトルで頼まなくなりました。あと昔はペアリングしてくれるお店が少なかったのですが、最近比較的多くのお店がペアリングメニューを設定してくれるようになった気がします。

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    • こんにちはKYOさん。ほんと、メニューを見て、何があるのかな?何にしようっていう時は楽しいですよね。また、どういうものなのか詳しく聞いて、想像を膨らませつつ、メニュー構成を考えるのもフランス料理の醍醐味だと思うんですが、最近は、美味しい想像をかきたてさせてくれるくらいメニューに精通して説明してくれるスタッフがコトに少なくなったと思います。
      ウェイティングルーム方式ですが、フランスで一般的かどうかは疑問です。アペリティフ用の決まった別の場所があって、すべての客がそこを通ってからテーブルに着くというパターンは、このレストランや数年前に行ったある三つ星のレストランくらいしか思い当たりません。(場所が必要ですからねー。都会ではとても難しいかも。)または、席が空いてない、準備に少し時間がかかる時などに、レストラン(この場合はビストロとかブラッスリーかも)入り口付近にバーカウンターがあって、とりあえずそこでアペリティフでも飲みながらちょっと待ってて、というパターンもありますが、今はどこも予約して行くし、あまり必要性もないかもですね。これはただの時間稼ぎなので、時間をかけて作ったおつまみなんかはでて来ませんよ。ただウェイティングルームはなくとも、席に案内されてから食事のオーダーをする前に、まずアペリティフ&凝ったおつまみシリーズは、ここ最近の流行りなので、ちょっとしたレストランならば、かなりどこでもやっています。

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      • なるほど〜。いろいろお知らせありがとうございます。
        箱根に日本初のオーベルジュと言われたオーミラドーが出来てから、かれこれ30年ほど経ちますが、あそこがいつもまさにこのウェイティング方式でした。
        まずウェイティングルームに通され、アペリティフタイムを取るかどうかを聞かれた上で、食前酒とおつまみが出てくるイメージですね。メニューはその後でした。もっとも省略する方も結構いるようでしたが。
        ちなみに日本では何はともあれメニューを決めましょう方式が多いかなーと体感的には思います。
        ウェイティングはさておき、飲みながら決めましょう方式であれば、20年くらい前までそこそこあった気がしますが、ここしばらく、久しく当たった記憶がありません。飲み物を聞かれる際も、敢えて食前酒を推すことが昔より減っている気もしますね。あくまでも体感的にはですが。
        とはいえ、最初の一杯に合わせてコースとは別物として先に凝ったおつまみが出てくるお店は結構多いと思うので、そういう意味ではフランスと同じ感じなのかもしれません。

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      • 考えてみると、簡単おつまみは日本の突き出し、凝ったおつまみは八寸?って感じですよね。さささっとみる限り、いろんな文化圏の料理に共通しているようです。歴史など詳しく調べてみるとおもしろいかもしれません。

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